初めてのVISAC 撮影

会報星くず364号(令和2年4月発行)から会員投稿記事をご紹介します。

VISAC(ビクセンのカタディオプトリック式望遠鏡VC200L)を入手してやがて10 年、これまで眼視のみで使っていました。VISAC は焦点距離1800mm(F9)、レデューサーをつけても約1278mm(F6.4)で、こんな望遠鏡はオートガイダーなど大層な装備をしなければ撮影なんかできないと思って撮影には手を出していませんでしたが、もともとこのVISACは撮影用らしいので今回撮影に挑戦してみることにしました。

3 月20 日 伊豆でいくつかの天体を撮影しました。結果、望遠鏡を向ける方向にもよるようですが、3 分も露光すると明らかに星が流れます。ISO 感度を上げてできるだけ露光時間を短くする必要がありそうです。しかし、カメラがフォーサーズなのであまり感度を上げることもできません。この辺のしがらみをどう解決するか、今後の課題ですが、とりあえず今回撮った写真をご覧ください。

りょうけん座の球状星団M3です。 まあまあそれなりに撮れた気がします。
オリオン大星雲です。羽根の前縁部が青く写るのが好きです。
ふくろう星雲です。これは厳しかった。露出3分かけると、どの写真も流れます。3 分のノータッチガイドは無理な感じです。
かみのけ座の渦巻銀河 小さいけどそれなりに写りました
M65とM66 もう少し上まで撮るとしし座トリプレットが揃ったかもしれません。

<撮影データ>
撮影日時:2020 年3 月20 日21 時ごろ~2020 年3 月21 日01 時ごろ
撮影場所:伊豆
望遠鏡:ビクセン VC200L + レデューサー (1278mm F6.4)
赤道儀:EQ6PRO
カメラ:Olympus OM-D M5 MarkII
ISO 感度:6400
露光時間:1 分~3 分 (ノータッチガイド)
それぞれ10 枚程度撮影し割と質がいいものを選択しコンポジット。
ダーク補正はしてますが、フラット補正はしてません。(フラットフレームの撮り方がよくわかりません)
使用ソフトウェア:ステライメージ7、RawTherapee5.8、GIMP2.10.18


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